酔雲庵


陰の流れ・愛洲移香斎

井野酔雲


第二部  赤松政則

文明3年(1471年)〜文明6年(1474年)


陰の流れ 第二部 キンドル版


「第二部、赤松政則」は妻と子をさらわれた太郎(愛洲移香斎)が、妻子を救い出すために播磨の国に行き、そこでの活躍を描きます。
太郎の命を狙う山伏の阿修羅坊。嘉吉の変にまつわる謎の言葉の意味するものは?
飄々とした連歌師の夢庵、念流の使い手の松阿弥、太郎を助ける薬売りの伊助と研師の次郎吉、金勝座の舞姫、助六、太一、藤若など個性ある人たちが登場します。



伊勢千子村正



目次



1.悪霊 焼け跡のまま放置されている京の都も、雪化粧して惨めな姿を隠していた。
2.赤松一族 夕暮れ近く、丹波と播磨の国境を西に向かって、急ぎ足で歩いている阿修羅坊の姿があった。
3.阿修羅坊 木の香りも新しい屋敷の離れの書院で、浦上美作守は独り、刀の手入れをしていた。
4.風間光一郎 例年のごとく、明日から始まる飯道山の武術修行の受付が今日だった。
5.夕顔 木枯らしが鳴いていた。太郎は一人、酒を飲んでいた。
6.駿河 満開の桜の花越しに、雪を被った富士山が春の日差しを浴びて輝いていた。
7.火乱坊 霧が立ち込め、しとしとと雨が降っている。恨めしそうに、空を睨んでいる山伏がいた。
8.大峯山 伊賀の国を通り、大和の国に入って行くと、いやでも戦という現実が目に入って来た。
9. 色あせた紫陽花が雨に打たれていた。梅雨も上がったはずなのに、ぐずついた天気が続いていた。
10.日輪坊と月輪坊 下界はお盆だった。あちこちで、庶民たちが『念仏踊り』を踊っていた。
11.浦上屋敷 屋敷の表門には篝火を昼間の様に焚き、武装した武士たちが寝ずの番をしていた。
12.播磨へ まだ、師匠と呼ばれる事に抵抗を感じていたが、そんな事に構っていられなかった。
13.置塩城下 太郎と八郎、そして、夢庵と牛の一行は無事、置塩城下に入れた。
14.笠形山 金比羅坊、風光坊、探真坊の三人は笠形山への山道を登っていた。
15.河原にて1 毎日、暑い日が続いているが、少しづつ、秋の気配が漂って来ている。
16.河原にて2 阿修羅坊が置塩城下に戻って来たのは、太郎たちより二日遅れた八月の一日だった。
17.白旗神社 太郎は一人で、白旗神社に向かっていた。これ以上、無駄な戦いは避けたかった。
18.金勝座1 久し振りに『浦浪』に戻った太郎は、助六に迎えられた。
19.金勝座2 太郎は『浦浪』の薄暗い部屋の中で、播磨の国の絵地図を眺めていた。
20.城山城 太郎、金比羅坊、風光坊、八郎、夢庵の一行は城山城に向かっていた。
21.松阿弥1 痩せ細った僧侶を連れて、阿修羅坊が播磨の国に向かっていた。
22.松阿弥2 太郎は外を眺めながら、夢庵から言われた事を考えていた。
23.別所加賀守1 夢庵は快く引き受け、別所屋敷へと向かった。
24.別所加賀守2 昨日の大雨が嘘のように、空は晴れ渡っていた。
25.銀山1 四人の山伏が急ぎ足で、播磨と但馬の国境を越えようとしていた。
26.銀山2 彼らは皆、働き者だった。朝早くから皆、働きに出て行った。
27.正明坊 国元の『噂』は、すでに、在京している赤松家の重臣たちの耳にも入っていた。
28.婆娑羅党 太郎は待っていた金勝座の者たちに旅の成果を知らせた。皆、大喜びだった。
29.赤松政則 別所屋敷の庭の片隅に座り込んで、太郎は木彫りの馬を彫っていた。
30.赤松日向守1 極楽浄土を思わせる庭園を右に見ながら進み、太郎たちは左側にある一室に通された。
31.赤松日向守2 太郎は赤松政則の剣術師範、上原弥五郎を相手に木剣を構えていた。



文末地図 1.相国寺 2.清水寺 3.須賀谷 4.飯道山 6.早雲庵、駿府屋形 7.山上ヶ岳 8.笙の窟 9.花養院 10.花の御所 12.大谿寺 13.置塩城下 14.笠形山 15.瑠璃寺、城山城 20.城山城 21.出石城下 25.生野銀山 27.相国寺 28.大谿寺 30.大河内庄






陰の流れ第二部 赤松政則の創作ノート

1主要登場人物 2嘉吉の変 3赤松一族 4愛洲移香斎 5阿修羅坊 6浦上美作守 7金勝座 8置塩城下 9別所加賀守 10夢庵肖柏 11城山城 12赤松政則 13松阿弥、念流 14鬼山一族 15花養院(孤児院付)の図 16登場人物一覧



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